オーストラリアの国歌は長い間これというものがなかったのだが、
1977年の国民投票で約過半数の国民に支持されて
アドバンス・オーストラリア・フェア(Advance Australia Fair)に決まった。
ちなみに2位は3割ほどの票を得たワルチング・マチルダ(Waltzing Matilda)で、
3位はイギリスの国歌、ゴッド・セイブ・ザ・クイーン(God Save the Queen)。
「Advance」は動詞で「進む」、「前進する」、「進化する」。
「Fair」がわかりづらいが、形容詞で「美しい」、「すばらしい」などの意味。
形容詞は本来形容する言葉の前に置かれるが、
この場合は後ろからオーストラリアを形容していると考えられる。
「Australia (which is) fair」と解釈すれば、
文法的には問題ない。
だからオーストラリア国歌のタイトルを日本語に直すと、
進め、素晴らしきオーストラリア
とでもなるのだろう。
歌詞の中も「girt」や「toil」など、聞きなれない言葉が結構でてくるが、
「豊かで素晴らしい国をこれからもよくしていこう」
というかんじのことが歌われている。